平素より Accel-Mart Plus on AWS サービスをご利用いただき、誠にありがとうございます。
PostgreSQL 11が2023年11月9日にサポート終了となります。
それに伴い、今後 Accel-Mart Plus on AWS で使用している Amazon RDS for PostgreSQL 11 が使用できなくなることが想定されます。
そのため、個社利用環境で使用している Amazon RDS for PostgreSQL 11を Amazon RDS for PostgreSQL 15にアップデートする予定です。
RDS for PostgreSQL のアップデートに関する「弊社の対応」と「お客様へのお願い」についてご連絡いたします。
弊社の対応について
- アップデート対象の環境
Amazon RDS for PostgreSQL 11を使用している個社利用環境を対象としています。
お客様の環境で使用している PostgreSQL のバージョンは、運用管理サイト上の システム情報>DBサーバ>エンジン種別 から確認が可能です。エンジン種別が PostgreSQL11 と表示されている環境が対象となります。 - アップデート実施日
■「Development」プラン環境
2023年08月16日(水)■「Development」プラン以外の環境
2023年09月13日(水)(アップデートは定期メンテナンス時間帯 22:00 - 翌8:00 に実施する予定です)
- 対応内容
弊社にて Amazon RDS for PostgreSQL 11を Amazon RDS for PostgreSQL 15にアップデートいたします。
(以下、弊社で実施する Amazon RDS for PostgreSQL 11から Amazon RDS for PostgreSQL 15へのアップデートを「PostgreSQL アップデート」と略します。)
お客様へのお願い
対象のお客様はPostgreSQL アップデート前後でそれぞれ下記の対応をお願いいたします。
PostgreSQL アップデート前:
- サポートされていないデータ型の使用状況の事前確認と該当データ型の削除
- intra-mart Accel Platformのバージョンアップ
PostgreSQL アップデート後:
- お客様側でインストールしている拡張機能のアップデート
- お客様側で開発したアプリケーションの動作確認
■PostgreSQL アップデート前
サポートされていないデータ型の使用状況の事前確認と該当データ型の削除
PostgreSQLアップデートを実施する際にデータベース内にサポートされていないデータ型が存在している場合、下記AWSのドキュメントに記載がある通りPostgreSQLアップデートに失敗します。
そのため、PostgreSQLアップデート対象となっているお客様は、以下手順に従い事前にデータベース内のサポートされていないデータ型の使用状況の事前確認と該当データ型の削除をお願いいたします。
- お客様で作成されたデータベースにアクセスし、以下のSQLコマンドを実行してください。※1
こちらのSQLコマンドはデータベース内にあるテーブルすべてに対し、サポートされていないreg* データ型のカラム数をカウントするものです。※2
以下のSQLコマンドを実行し出力結果のカウントが0であることの事前確認をお願いいたします。
SELECT count(*) FROM pg_catalog.pg_class c, pg_catalog.pg_namespace n, pg_catalog.pg_attribute a
WHERE c.oid = a.attrelid
AND NOT a.attisdropped
AND a.atttypid IN ('pg_catalog.regproc'::pg_catalog.regtype,
'pg_catalog.regprocedure'::pg_catalog.regtype,
'pg_catalog.regoper'::pg_catalog.regtype,
'pg_catalog.regoperator'::pg_catalog.regtype,
'pg_catalog.regconfig'::pg_catalog.regtype,
'pg_catalog.regdictionary'::pg_catalog.regtype)
AND c.relnamespace = n.oid
AND n.nspname NOT IN ('pg_catalog', 'information_schema');
- 上記コマンドでカウントが0以外だった場合、SQLを実行したデータベース内のいずれかのテーブルに、サポートされていないデータ型カラムを保持しているテーブルが存在しています。
必ず事前にデータベース内のテーブルから該当のカラムを削除、または別のデータ型に変更等で上記SQLコマンドの出力結果のカウント数が0となることを確認してください。
※1 上記SQLコマンドは、お客様が作成されているデータベースすべてに対して実行してください。
環境内に存在するデータベースのいずれか1つでも上記SQLの実行結果のカウントが1以上のものが存在する場合、PostgreSQLアップデートに失敗いたしますのでご注意ください。
※2 サポートされていないデータ型につきましては、AWSのドキュメントに記載がありますので、こちらをご参照ください。
intra-mart Accel Platformのバージョンアップ
PostgreSQL アップデートにより、データベースが PostgreSQL 11から PostgreSQL 15になります。
また、弊社リリースノートのシステム要件にPostgreSQL 15が記載されてないバージョンの intra-mart 製品につきましては「条件付サポート」※1となります。
そのため、下記の対応をお願いいたします。
- PostgreSQL アップデート作業前に、お客様側で intra-mart 製品を PostgreSQL 15対応済みバージョンにアップデート ※2をお願いいたします。
(intra-mart Accel Platformとしては2023SpringでPostgreSQL 15への対応を行う予定です)
※1 条件付サポートとは
弊社リリースノート記載以外のOS・JDKなどの各種ミドルウェアをご利用になる場合の弊社サポートは条件付のサポートとなります。
お客様のご都合により利用される場合は、弊社サポートへのお問合せは、お客様側で事前に対象製品に起因する問題かの切り分け・原因調査を含む作業をお願いする、条件付きサポートです。
個社利用環境に起因する問題、また、その問題により影響する弊社製品側の対応は、製品保守サービスの範疇では対応を致しかねます。予めご了承ください。
【製品リリースノート記載以外の動作環境について】
https://dev.intra-mart.jp/product_policy/
※2 intra-mart 製品のアップデートについて
Accel-Mart での最新版へのアップデートを推奨いたします。
【intra-mart Accel Platform Accel-Mart on AWS / サービス仕様書 8.2. アップデート・パッチ対応(バージョンアップ含む)】
https://aws.accel-mart.com/service_manual/texts/08_maintenance/index.html#update-patch
■PostgreSQL アップデート後
お客様側でインストールしている拡張機能のアップデート
- PostgreSQL アップデート作業後、お客様側でインストールされている拡張機能に関しましてはお客様側にてアップデートの実施をお願いいたします。インストールされている拡張機能の確認・アップデート方法は以下をご参照ください。
【PostgreSQL のエクステンションのアップグレード】
https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/AmazonRDS/latest/UserGuide/USER_UpgradeDBInstance.PostgreSQL.html#USER_UpgradeDBInstance.PostgreSQL.ExtensionUpgrades - PostgresSQL 15に対応している拡張機能のバージョン一覧はこちらをご参照ください。(PostgresSQLアップデート後のバージョンは15.2となります。)
【PostgreSQL 15 のエクステンションの対応バージョン一覧】 https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/AmazonRDS/latest/PostgreSQLReleaseNotes/postgresql-extensions.html#postgresql-extensions-15x
お客様側で開発したアプリケーションの動作確認
- PostgreSQL アップデート作業後、お客様側で開発したアプリケーションにつきましては、お客様側で動作確認をお願いいたします。
【intra-mart Accel Platform Accel-Mart on AWS / サービス仕様書 7.1. 保守範囲】
https://aws.accel-mart.com/service_manual/texts/07_support/01_coverage.html
よくある問い合わせ
■PostgreSQL アップデート当日に関する問い合わせ
Q. PostgreSQL アップデート作業中に運用管理サイトは使えますか?
いいえ。アップデート中の再起動等による事故防止のため、使用できません。
Q. PostgreSQL アップデート作業中に設定されている定期バックアップは実行されますか?
いいえ。設定されている定期バックアップスケジュールは弊社にて無効化するため、実行されません。
アップデート完了後に弊社にて有効化いたします。
Q. PostgreSQL アップデート作業中に個社利用環境は使えますか?
いいえ。アップデート作業中は intra-mart を停止するため、使用できません。
Q. PostgreSQL アップデート当日に実施しておくべきことはありますか?
OS や intra-mart を再起動する場合があるため、バッチやジョブネットは停止しておくことを推奨いたします。
Q. アップデート後に統計情報の更新(ANALYZE)を実施する必要がありますか?
いいえ。弊社側でRDS上に存在する全てのデータベースに対して、統計情報の更新(ANALYZE)を実施いたします。
ただし、お客様によっては多量なデータベース数、大規模テーブルが複数あるといった場合に、メンテナンス時間中にANALYZE処理が終わらない可能性が予測されます。
上記の場合には、対象のお客様に向け、04:00頃を目安に個別にご連絡いたします。
ANALYZE処理完了までは、環境は利用出来ませんので、ご理解/ご協力をよろしくお願い申し上げます。
■intra-mart Accel Platformのアップデートに関する問い合わせ
Q. intra-mart Accel Platform をアップデートするには何を行えばよいですか?
Accel-Mart における intra-mart Accel Platform のアップデートの流れは以下になります。
また、以下の作業はお客様側での実施となります。
①intra-mart Accel Platformのアップデートの実施
②モジュールデプロイの実施
③テナント環境セットアップの実施
④アプリケーションの動作確認の実施
①intra-mart Accel Platform のアップデートの実施
以下のURLを参考に、IM-Juggling で intra-mart Accel Platform のアップデートをします。
【intra-mart Accel Platform バージョンアップ、アップデートの手引き】
https://www.intra-mart.jp/document/library/iap/public/update/verup_update_guide/texts/index.html
【intra-mart Accel Platform セットアップガイド 10. アップデート・パッチの適用・モジュール構成の変更】
https://www.intra-mart.jp/document/library/iap/public/setup/iap_setup_guide/texts/create_war/change_to_project.html
②モジュールデプロイの実施
アップデート完了後、warファイルと静的コンテンツを出力し、運用管理サイトからモジュールデプロイを実施します。
【intra-mart Accel Platform Accel-Mart on AWS / 運用者操作ガイド モジュール反映】
https://aws.accel-mart.com/am_document/texts/system_operation/module_release.html
③テナント環境セットアップの実施
お客様の環境にシステム管理者でログインし、システム管理画面にて、テナント環境セットアップを実施します。
また、テナント環境セットアップ後に下記メンテナンス作業をお願い致します。
【テナント環境セットアップ後の各種メンテナンス(アップデートによるメンテナンス)】
https://www.intra-mart.jp/document/library/iap/public/setup/iap_setup_guide/texts/create_war/update_module/maintenance_after_setup.html#maintenance-after-setup
④アプリケーションの動作確認の実施
開発したアプリケーションの動作確認を実施します。
Q.SpreadJS V12 のライセンスはどこから入手しますか?
IM-Spreadsheet のアップデートで SpreadJS のメジャーバージョンに変更がある場合は、ライセンスキーの再発行が必要です。
SpreadJS のバージョンにつきましては、intra-mart Accel Platform 2018 Winter まではV10、intra-mart Accel Platform 2019 Spring 以降がV12となります。
SpreadJS V12用のライセンスが必要なお客様は、弊社サポート窓口までご連絡ください。
また、SpreadJS の新規ライセンスを発行後は、IM-Juggling で新規ライセンスを登録してください。
【IM-Spreadsheet for Accel Platform 2020 Winter リリースノート ライセンスについて】
https://www.intra-mart.jp/document/library/im_spreadsheet/public/im_spreadsheet_release_note/texts/introduction_license/index.html
Q. OSログインオプションを契約していない場合、OS上での作業はどうすればよいですか?
intra-mart Accel Platform のアップデート作業の中で、OS上での作業が必要となる場合がございます。
例)IM-FormaDesignerのtemplate ファイル変更
https://www.intra-mart.jp/document/library/forma/public/forma_setup_guide/texts/create_war/update_module/editing_configuration_file.html
弊社にて対応いたしますのでサポート窓口へご依頼ください。
■その他
Q. PostgreSQL アップデートの日時を変更できますか?
いいえ。申し訳ございませんが、別日でのPostgreSQL アップデートは対応致しかねます。
Q. PostgreSQL 11で取得したバックアップからリストアできますか?
いいえ。PostgreSQL 11で取得したバックアップにつきましては、運用管理サイトのリストア機能から選択できなくなります。
Q. PostgreSQL 15にアップデートせずに PostgreSQL 11をそのまま使い続けることはできますか?
いいえ。AWS の仕様により、PostgreSQL 11を使い続けることはできません。
PostgreSQL 11のサポート終了後、AWS側で強制的にアップデートされます。
Q. PostgreSQL アップデートに失敗した場合、対応は無償となりますか?
お客様で開発されたアプリケーションを起因とする問題でPostgreSQL アップデートに失敗した場合、有償での対応となる場合があります。
【2023/01/13 10:00追記】
アップデート実施日について、掲載いたしました。
【2023/06/09 12:00追記】
アップデート事前作業について、掲載いたしました。
【2023/07/24 12:00追記】
アップデート事後作業について、掲載いたしました。
【2023/09/06 18:00追記】
アップデート事後作業について、掲載いたしました。