平素より Accel-Mart Plus サービスをご利用いただき、誠にありがとうございます。
現在 Accel-Mart Plus では標準 OS の一つとして Amazon Linux 2 を使用しておりますが、 Amazon Linux 2 は 2025 年 6 月 30 日にサポート終了となります。
【Amazon Linux 2 に関するよくある質問】
https://aws.amazon.com/jp/amazon-linux-2/faqs/
そのため、個社利用環境で使用している Amazon Linux 2 を Amazon Linux 2023 に移行いたします。
これに伴い、Amazon Linux 2023 への移行に関する「移行ロードマップ」、「対象環境」、「弊社の対応」、「ご契約者様への依頼事項」についてご連絡いたします。
移行ロードマップ
対象のご契約者様は以下のスケジュールで Amazon Linux 2023 移行対応を実施予定です。
※2024年7月時点でのスケジュールです。
図1 Amazon Linux 2023 移行ロードマップ
ステップ1:intra-mart Accel Platform バージョンの事前アップデート期間(2025年1月中旬まで)
- 後述の「ご契約者様への依頼事項」に記載の通り、Amazon Linux 2023 移行対応前に intra-mart Accel Platform のバージョンを 2023 Autumn 以降にアップデートをお願いいたします。
ステップ2:Development プラン環境の Amazon Linux 2023 移行対応の実施(2025年1月22日(水))
- ご契約者様の Development プラン環境の OS を Amazon Linux 2023 へ移行する予定です。
ステップ3:Development プラン環境の検証期間(2025年1月下旬~4月上旬)
- ステップ2 で OS を移行した環境にて、ご契約者様側で開発したアプリケーション等の動作確認をしていただく期間です。
ステップ4:Development プラン以外の環境の Amazon Linux 2023 移行対応の実施(2025年4月16日(水))
- ご契約者様の Small 、Medium 、Large プラン環境の OS を Amazon Linux 2023 へ移行する予定です。
ステップ5:Development プラン以外の環境で問題が発生した場合の対処期間(2025年4月下旬~6月末まで)
- ステップ4 で OS を移行した環境において、ご契約者様側で開発したアプリケーション等の動作確認、万が一問題が発生した場合の対処期間です。
※移行対応日の日程調整をすることはできません。予めご了承ください。
対象環境
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移行対象となる環境
Amazon Linux 2 の OS を使用している個社利用環境を対象としています。- ご契約者様の環境で使用している OS 種別は、運用管理サイト上の 契約>契約内容参照>サーバ情報>OS から確認が可能です。OS 種別が Amazon Linux 2 と表示されている環境が対象となります。
- また、ご契約者様の契約プランに関しましても、運用管理サイト上の 契約>契約内容参照>Accel-Mart Plus 環境情報>契約プラン にて確認することが可能です。
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対象のサーバ
個社利用環境については、以下の EC2 が対象となります。- APサーバ:intra-mart (Resin)を実行するサーバ
- ストレージサーバ:intra-mart で使用する各種データを格納するサーバ
- All in Oneサーバ:APサーバ・ストレージサーバの各機能を一つのサーバに集約したサーバ
- 全文検索サーバ:IM-ContentsSearch で使用する Solr を格納したサーバ
- カスタムサーバ(1)(2):ご契約者様にて自由にシステムを構築可能なサーバ
(1) Amazon Linux 2のみを対象とし、RHELは対象外となります。
(2) カスタムサーバに関しては、ご契約者様に移行を実施していただきます。
詳細は後述の「ご契約者様への依頼事項」をご参照ください。
※RDS(データベースサーバ)は対象外となります。
弊社の対応について
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対応内容
弊社にて個社利用環境で使用している OS を Amazon Linux 2 から Amazon Linux 2023 に移行いたします。 -
移行方式
Amazon Linux 2023 への移行は一括移行方式で実施します。
ブルーグリーン方式による段階的な移行は実施しません。 -
移行対象
弊社で移行するもの/しないものは以下の通りです。
表1 Amazon Linux 2023 移行対象一覧
以下リンクより Excel ファイルのダウンロードが可能です。
https://aws.accel-mart.com/so/exchange/user/file/download/OGg5YzBucXRhZDk4ZHk5QGRlZmF1bHQ
・【Accel-Mart Plus】AmazonLinux2023移行_移行対象一覧.xlsx
ご契約者様への依頼事項
対象のご契約者様は Amazon Linux 2023 への移行に備え、移行前後でそれぞれ下記の対応をお願いいたします。
■Amazon Linux 2023 移行対応前:
1. intra-mart Accel Platform 、および Accel シリーズ製品の 2023 Autumn 以降へのアップデート
intra-mart Accel Platform は 2023 Autumn から Amazon Linux 2023 のサポートを開始しており、Accel-Mart Plus サービスといたしましても、各製品のリリースノートに記載されているシステム要件に準拠(1) してサポートを提供いたします。
(1) 製品によっては 2023 Autumn でも Amazon Linux 2023 がシステム要件に含まれていない場合がございます。ご契約者様にてご利用されている各種アプリケーションのシステム要件をご確認いただいたうえでアップデート先のバージョンをご検討いただきますようお願いいたします。
移行完了後もリリースノートで公式に Amazon Linux 2023 をサポートしていない 2023 Spring 以前の intra-mart Accel Platform バージョンを継続してご利用になる場合、弊社サポートは「条件付きサポート」(2)となります。
(2) 条件付きサポートとは
- ご契約者様のご都合により利用される場合、弊社サポートへのお問合せは、ご契約者様側で事前に対象製品に起因する問題かの切り分け・原因調査を含む作業をお願いする、条件付きサポートです。
- 個社利用環境に起因する問題、また、その問題により影響する弊社製品側の対応は、製品保守サービスの範疇では対応を致しかねます。予めご了承ください。
【製品リリースノート記載以外の動作環境について】
https://dev.intra-mart.jp/product_policy/
アップデートの流れについては以下のFAQをご確認ください。
【Accel-Mart Plus における intra-mart Accel Platform 、および、Accel シリーズ製品のアップデートの流れを教えてください。】
https://cloud.intra-mart.support/hc/ja/articles/31411750879641
2. wkhtmltopdf 廃止に伴う PDF 出力方法の変更
wkhtmltopdf が End of Service (EOS) となったため、移行後の Amazon Linux 2023 環境には wkhtmltopdf がインストールされません。
intra-mart Accel Platform のバージョンに関係なく、移行対応後は wkhtmltopdf を利用することができなくなります。
そのため、wkhtmltopdf をご利用中のご契約者様は以下の対応をお願いいたします。
- クライアントサイドのPDF出力 :ブラウザ印刷を利用した機能の利用の検討。
- サーバサイドのPDF出力 : IM-PDFDesigner の利用の検討。
3. カスタムサーバの移行実施
Amazon Linux 2 のカスタムサーバをご利用中のご契約者様は以下の対応をお願いいたします。
- Amazon Linux 2023 または RHEL のカスタムサーバを新規契約
- ご契約者様にてカスタムサーバ上の資産を 1 で契約した新規カスタムサーバに移行
- Amazon Linux 2 のカスタムサーバを解約
カスタムサーバについては Accel-Mart Plus の保守責任範囲は OS までに限られ、ご契約者様がインストールされたミドルウェアやアプリケーション、およびそれらが使用するデータについてはご契約者様の保守責任範囲となります。
大変お手数となりますが、ご契約者様側での移行をお願いいたします。
Amazon Linux 2 のカスタムサーバは、Amazon Linux 2 のサポート終了日(2025年6月30日)をもって廃止を予定しております。
図2 カスタムサーバ 移行ロードマップ
■Amazon Linux 2023 移行対応後:
1. 弊社移行作業では移行されない資材を移行後の環境に反映
- 以前 OS ログインを使用してご契約者様が OS やミドルウェア等に独自の設定変更を加えている場合、それらの変更内容は弊社の移行対象外となります。
-
IM-ContentsSearch で使用する全文検索サーバのデータについても弊社の移行対象外となります。
移行対応後にご契約者様にて再度クローリングの実施をお願いいたします。
弊社移行作業で移行するもの/しないものの詳細については、前述の「弊社の対応について」をご確認ください。
ご契約者様におかれましては、その内容をご参照のうえ、移行後の環境に反映をお願いいたします。
2. ご契約者様側で開発したアプリケーションの動作確認
-
Amazon Linux 2023 移行対応後、ご契約者様側で開発したアプリケーションにつきましては、ご契約者様側で動作確認をお願いいたします。
【Accel-Mart Plus / サービス仕様書 7.1. 保守範囲】
https://aws.accel-mart.com/service_manual/texts/07_support/01_coverage.html
Q&A
■Amazon Linux 2023 移行対応当日に関する問い合わせ
Q. Amazon Linux 2023 移行対応の作業中に運用管理サイトは使えますか?
いいえ。移行中の再起動等による事故防止のため、使用できません。
Q. Amazon Linux 2023 移行対応の作業中に設定されている定期バックアップは実行されますか?
いいえ。設定されている定期バックアップスケジュールは弊社にて無効化するため、実行されません。
移行完了後に弊社にて有効化いたします。
Q. Amazon Linux 2023 移行対応の作業中に個社利用環境は使えますか?
いいえ。移行作業中は intra-mart を停止するため、使用できません。
Q. Amazon Linux 2023 移行対応の当日に実施しておくべきことはありますか?
OS や intra-mart を再起動する場合があるため、バッチやジョブネットは停止しておくことを推奨いたします。
■その他
Q. Amazon Linux 2023 移行対応の日時を変更できますか?
いいえ。別日での Amazon Linux 2023 移行対応は対応致しかねます。
ただし、Small 、Medium 、Large プラン環境だが、Development プラン環境の移行タイミングで対応したいといった場合に限り、事前にご連絡していただくことで実施タイミングの変更が可能です。
移行タイミングを変更したい旨を Accel-Mart Plus サービスサポート窓口までご連絡ください。
Q. Amazon Linux 2 で取得したバックアップからリストアできますか?
いいえ。Amazon Linux 2 で取得したバックアップにつきましては、運用管理サイトのリストア機能から選択できなくなります。
Q.Amazon Linux 2023 移行対応をせずに Amazon Linux 2 をそのまま使い続けることはできますか?
いいえ。Amazon Linux 2 を使い続けることはできません。
Q. Amazon Linux 2023 移行対応に失敗した場合、対応は無償となりますか?
ご契約者様で開発されたアプリケーションを起因とする問題でAmazon Linux 2023 移行対応に失敗した場合、有償での対応となる場合があります。
Q. Amazon Linux 2023 移行対応の前後で、Accel-Mart Plus の変更点はありますか?
Amazon Linux 2 から仕様変更されている点は下記です。
- ClamAV のメモリ制限:
Amazon Linux 2023 から ClamAV のスキャン時に利用するメモリを1536MB以内に制限するよう変更されています。
【2.9.2. その他アンチウィルス(ClamAV)パラメータ設定】
https://aws.accel-mart.com/setting_reference/texts/02_tech_specs/09_anti_virus.html#parameter-settings
【2024/05/23 16:30 追記】
- Amazon Linux 2023 移行ロードマップの図を新しく差し替えました。
【2024/07/01 16:00 追記】
- Amazon Linux 2023 移行ロードマップの図を新しく差し替えました。
- Development プラン以外の環境の Amazon Linux 2023 移行対応の実施を2025年4月に変更しました。
- 移行対応後の intra-mart Accel Platform サポート対象バージョンを 2023 Autumn 以降に変更しました。
- 弊社の対応で移行するもの/しないものを追記しました。
- カスタムサーバの移行実施について追記しました。