平素より Accel-Mart Plus サービスをご利用いただき、誠にありがとうございます。
PostgreSQL 13が2026年2月28日にサポート終了となります。
それに伴い、今後 Accel-Mart Plus で使用している Amazon RDS for PostgreSQL 13 が使用できなくなることが想定されます。
そのため、個社利用環境で使用している Amazon RDS for PostgreSQL 13を Amazon RDS for PostgreSQL 17にアップデートする予定です。
RDS for PostgreSQL のアップデートに関する「弊社の対応」と「お客様へのお願い」についてご連絡いたします。
弊社の対応について
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アップデート対象の環境
Amazon RDS for PostgreSQL 13を使用している個社利用環境を対象としています。
お客様の環境で使用している PostgreSQL のバージョンは、運用管理サイト上の システム情報>DBサーバ>エンジン種別 から確認が可能です。エンジン種別が PostgreSQL13 と表示されている環境が対象となります。
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アップデート実施日
■「Development」プラン環境
2025年11月頃■「Development」プラン以外の環境
2025年11月頃具体的なアップデート日時につきましては、詳細が決定次第ご連絡いたします。
(アップデートは定期メンテナンス時間帯 22:00 - 翌8:00 に実施する予定です) -
対応内容
弊社にて Amazon RDS for PostgreSQL 13を Amazon RDS for PostgreSQL 17にアップデートいたします。
(以下、弊社で実施する Amazon RDS for PostgreSQL 13から Amazon RDS for PostgreSQL 17へのアップデートを「PostgreSQL アップデート」と略します。)
お客様へのお願い
対象のお客様はPostgreSQL アップデート前後でそれぞれ下記の対応をお願いいたします。
PostgreSQL アップデート前:
- サポートされていないデータ型の使用状況の事前確認と該当データ型の削除
- intra-mart Accel Platformのバージョンアップ
PostgreSQL アップデート後:
- お客様側でインストールしている拡張機能のアップデート
- お客様側で開発したアプリケーションの動作確認
■PostgreSQL アップデート前
サポートされていないデータ型の使用状況の事前確認と該当データ型の削除
PostgreSQLアップデートを実施する際にデータベース内にサポートされていないデータ型が存在している場合、下記AWSのドキュメントに記載がある通りPostgreSQLアップデートに失敗します。
そのため、PostgreSQLアップデート対象となっているお客様は、以下手順に従い事前にデータベース内のサポートされていないデータ型の使用状況の事前確認と該当データ型の削除をお願いいたします。
- お客様で作成されたデータベースにアクセスし、以下のSQLコマンドを実行してください。※1
こちらのSQLコマンドはデータベース内にあるテーブルすべてに対し、サポートされていないreg* データ型のカラム数をカウントするものです。※2
以下のSQLコマンドを実行し出力結果のカウントが0であることの事前確認をお願いいたします。
SELECT count(*) FROM pg_catalog.pg_class c, pg_catalog.pg_namespace n, pg_catalog.pg_attribute a
WHERE c.oid = a.attrelid
AND NOT a.attisdropped
AND a.atttypid IN ('pg_catalog.regproc'::pg_catalog.regtype,
'pg_catalog.regprocedure'::pg_catalog.regtype,
'pg_catalog.regoper'::pg_catalog.regtype,
'pg_catalog.regoperator'::pg_catalog.regtype,
'pg_catalog.regconfig'::pg_catalog.regtype,
'pg_catalog.regdictionary'::pg_catalog.regtype)
AND c.relnamespace = n.oid
AND n.nspname NOT IN ('pg_catalog', 'information_schema');
- 上記コマンドでカウントが0以外だった場合、SQLを実行したデータベース内のいずれかのテーブルに、サポートされていないデータ型カラムを保持しているテーブルが存在しています。
必ず事前にデータベース内のテーブルから該当のカラムを削除、または別のデータ型に変更等で上記SQLコマンドの出力結果のカウント数が0となることを確認してください。
※1 上記SQLコマンドは、お客様が作成されているデータベースすべてに対して実行してください。
環境内に存在するデータベースのいずれか1つでも上記SQLの実行結果のカウントが1以上のものが存在する場合、PostgreSQLアップデートに失敗いたしますのでご注意ください。
※2 サポートされていないデータ型につきましては、AWSのドキュメントに記載がありますので、こちらをご参照ください。
また、上記に加えてアップデート後のバージョンで廃止されたオプションやデータ型、テーブル列等を使用している場合に関しても、アップグレードに失敗する可能性があります。
お客様で作成されたデータベースに関しては、事前に下記PostgreSQL公式のリリースノートを確認して、該当のものは削除もしくは修正をお願いいたします。
- PostgreSQL14 リリースノート:
https://www.postgresql.org/docs/release/14.0/ - PostgreSQL15 リリースノート:
https://www.postgresql.org/docs/release/15.0/ - PostgreSQL16 リリースノート:
https://www.postgresql.org/docs/release/16.0/ - PostgreSQL17 リリースノート:
https://www.postgresql.org/docs/release/17.0/
intra-mart Accel Platformのバージョンアップ
PostgreSQL アップデートにより、データベースが PostgreSQL 13から PostgreSQL 17になります。
また、弊社リリースノートのシステム要件にPostgreSQL 17が記載されてないバージョンの intra-mart 製品につきましては「条件付サポート」※1となります。
そのため、下記の対応をお願いいたします。
- PostgreSQL アップデート作業前に、お客様側で intra-mart 製品を PostgreSQL 17対応済みバージョンにアップデート ※2をお願いいたします。
(intra-mart Accel Platformとしては2025SpringでPostgreSQL 17への対応を行う予定です)
※1 条件付サポートとは
弊社リリースノート記載以外のOS・JDKなどの各種ミドルウェアをご利用になる場合の弊社サポートは条件付のサポートとなります。
お客様のご都合により利用される場合は、弊社サポートへのお問合せは、お客様側で事前に対象製品に起因する問題かの切り分け・原因調査を含む作業をお願いする、条件付きサポートです。
個社利用環境に起因する問題、また、その問題により影響する弊社製品側の対応は、製品保守サービスの範疇では対応を致しかねます。予めご了承ください。
【製品リリースノート記載以外の動作環境について】
https://dev.intra-mart.jp/product_policy/
※2 intra-mart 製品のアップデートについて
Accel-Mart での最新版へのアップデートを推奨いたします。
【intra-mart Accel Platform Accel-Mart / サービス仕様書 8.2. アップデート・パッチ対応(バージョンアップ含む)】
https://aws.accel-mart.com/service_manual/texts/08_maintenance/index.html#update-patch
■PostgreSQL アップデート後
お客様側でインストールしている拡張機能のアップデート
- PostgreSQL アップデート作業後、お客様側でインストールされている拡張機能に関しましてはお客様側にてアップデートの実施をお願いいたします。インストールされている拡張機能の確認・アップデート方法は以下をご参照ください。
【PostgreSQL のエクステンションのアップグレード】
https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/AmazonRDS/latest/UserGuide/USER_UpgradeDBInstance.PostgreSQL.html#USER_UpgradeDBInstance.PostgreSQL.ExtensionUpgrades - PostgresSQL 17に対応している拡張機能のバージョン一覧はこちらをご参照ください。
【PostgreSQL 17 のエクステンションの対応バージョン一覧】 https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/AmazonRDS/latest/PostgreSQLReleaseNotes/postgresql-extensions.html#postgresql-extensions-17x
お客様側で開発したアプリケーションの動作確認
- PostgreSQL アップデート作業後、お客様側で開発したアプリケーションにつきましては、お客様側で動作確認をお願いいたします。
【intra-mart Accel Platform Accel-Mart / サービス仕様書 7.1. 保守範囲】
https://aws.accel-mart.com/service_manual/texts/07_support/01_coverage.html
よくある問い合わせ
■PostgreSQL アップデート当日に関する問い合わせ
Q. PostgreSQL アップデート作業中に運用管理サイトは使えますか?
いいえ。アップデート中の再起動等による事故防止のため、使用できません。
Q. PostgreSQL アップデート作業中に設定されている定期バックアップは実行されますか?
いいえ。設定されている定期バックアップスケジュールは弊社にて無効化するため、実行されません。
アップデート完了後に弊社にて有効化いたします。
Q. PostgreSQL アップデート作業中に個社利用環境は使えますか?
いいえ。アップデート作業中は intra-mart を停止するため、使用できません。
Q. PostgreSQL アップデート当日に実施しておくべきことはありますか?
OS や intra-mart を再起動する場合があるため、バッチやジョブネットは停止しておくことを推奨いたします。
Q. アップデート後に統計情報の更新(ANALYZE)を実施する必要がありますか?
いいえ。弊社側でRDS上に存在する全てのデータベースに対して、統計情報の更新(ANALYZE)を実施いたします。
ただし、お客様によっては多量なデータベース数、大規模テーブルが複数あるといった場合に、メンテナンス時間中にANALYZE処理が終わらない可能性が予測されます。
上記の場合には、対象のお客様に向け、04:00頃を目安に個別にご連絡いたします。
ANALYZE処理完了までは、環境は利用出来ませんので、ご理解/ご協力をよろしくお願い申し上げます。
■intra-mart Accel Platformのアップデートに関する問い合わせ
Q. intra-mart Accel Platform をアップデートするには何を行えばよいですか?
下記FAQに従って intra-mart Accel Platform のアップデートの実施をお願い致します。
【Accel-Mart Plus における intra-mart Accel Platform、および、Accel シリーズ製品のアップデートの流れを教えてください。】
https://cloud.intra-mart.support/hc/ja/articles/31411750879641
Q. OSログインオプションを契約していない場合、OS上での作業はどうすればよいですか?
intra-mart Accel Platform のアップデート作業の中で、OS上での作業が必要となる場合がございます。
例)IM-FormaDesignerのtemplate ファイル変更
https://www.intra-mart.jp/document/library/forma/public/forma_setup_guide/texts/create_war/update_module/editing_configuration_file.html
弊社にて対応いたしますのでサポート窓口へご依頼ください。
■その他
Q. PostgreSQL アップデートの日時を変更できますか?
いいえ。申し訳ございませんが、別日でのPostgreSQL アップデートは対応致しかねます。
Q. PostgreSQL 13で取得したバックアップからリストアできますか?
いいえ。PostgreSQL 13で取得したバックアップにつきましては、運用管理サイトのリストア機能から選択できなくなります。
Q. PostgreSQL 17にアップデートせずに PostgreSQL 13をそのまま使い続けることはできますか?
いいえ。AWS の仕様により、PostgreSQL 13を使い続けることはできません。
PostgreSQL 13のサポート終了後、AWS側で強制的にアップデートされます。
Q. PostgreSQL アップデートに失敗した場合、対応は無償となりますか?
お客様で開発されたアプリケーションを起因とする問題でPostgreSQL アップデートに失敗した場合、有償での対応となる場合があります。