Accel-Mart Plus 個社利用環境へのデータ移行の方法について教えてください。

【前提】
以下は Accel-Mart Plus の個社利用環境間のデータ移行に関する FAQ であり、理論上の提案・参考程度の情報です。
この方法でデータ移行を実施する場合は、必ずご契約者様側で検証を行なってください。
後述の【留意点】も必ず確認してください。

 

また、これら方法に関する詳細のお問い合わせは、Accel-Mart Plus サービスサポート窓口の回答範囲外です。
引き続きのサポートが必要な場合は、有償の技術支援を検討してください。詳細は弊社担当営業に問い合わせてください。

 

【回答】
・データベースとストレージのデータをバックアップ・リストアすることで、個社利用環境のデータ移行が可能です。

・データベースとストレージのデータをバックアップ・リストアし、データを移行する方法を記載します。

 

〇 手順の流れは以下の通りです。

A. 移行元環境のデータをバックアップ

B. 移行先環境にデータをリストア

C. 各種サーバの再起動、または、モジュール(warファイル、静的ファイル)の再反映

 

A. 移行元環境のデータをバックアップ

1. データベースサーバ以外を停止
・データベースサーバ以外を停止した状態でデータベースのデータをバックアップしてください。

・データベースサーバ以外の停止は運用管理サイトから可能です。

■Accel-Mart Plus 運用者操作ガイド - サーバを停止する

https://aws.accel-mart.com/am_document/texts/system_operation/system_information.html#server-stop

 

2. システムデータベース、テナントデータベースのデータをバックアップ
(例)
・移行元環境に対して pg_dump でダンプファイルを取得。(後述の pg_dump, pg_restore の実行例を参照)

 

3. ストレージサーバのみ起動
・ストレージサーバのみ起動した状態でストレージのデータをバックアップしてください。

・なお、Development プランの場合、ストレージサーバは AllInOne サーバと同一と考えてください。

・ストレージサーバのみの起動は運用管理サイトから可能です。

■Accel-Mart Plus 運用者操作ガイド - サーバを起動する

https://aws.accel-mart.com/am_document/texts/system_operation/system_information.html#server-start

 

4. システムストレージ、パブリックストレージのデータをバックアップ
(例)
・移行元環境の iap_storage ディレクトリ配下を SFTP でダウンロード。

■Accel-Mart Plus スタートアップガイド - ストレージファイルへのアクセス

https://aws.accel-mart.com/startup_guide/texts/03_startup/06_sftp_login/02_access_storage.html

・system ディレクトリ、public ディレクトリがダウンロード対象です。

 

B. 移行先環境にデータをリストア

1. データベースサーバ以外を停止
・データベースサーバ以外を停止した状態でデータベースのデータをリストアしてください。

・データベースサーバ以外の停止は運用管理サイトから可能です。

■Accel-Mart Plus 運用者操作ガイド - サーバを停止する

https://aws.accel-mart.com/am_document/texts/system_operation/system_information.html#server-stop

 

2. システムデータベース、テナントデータベースのデータをリストア
(例)
・移行先環境にて以下を実施。
 ・上記で取得したダンプファイルを pg_restore でリストア。(後述の pg_dump, pg_restore の実行例を参照)
 ・リストア後、ANALYZE を実行。(🚨🚨🚨 これを実行しないとパフォーマンスが極端に低下します)
 ・その他、インデックス作成等のチューニングが必要であれば実施。

 

3. ストレージサーバのみ起動

・ストレージサーバのみ起動した状態でストレージのデータをリストアしてください。

・なお、Development プランの場合、ストレージサーバは AllInOne サーバと同一と考えてください。

・ストレージサーバのみの起動は運用管理サイトから可能です。

■Accel-Mart Plus 運用者操作ガイド - サーバを起動する

https://aws.accel-mart.com/am_document/texts/system_operation/system_information.html#server-start

 

4. システムストレージ、パブリックストレージのデータをリストア

(例)

・移行先環境の iap_storage ディレクトリを、ダウンロードしたディレクトリ・ファイル群に差し替える。

 ・ディレクトリ・ファイル群の差し替えは、system/storage/accelmart/moduleReflect/、および、public/storage/default/accelmart_log/ を対象外としてください。

 

C. 各種サーバの再起動、または、モジュール(warファイル、静的ファイル)の再反映

・停止した各種サーバを再起動するか、モジュールの再反映をしてください。

 

 

〇 pg_dump, pg_restore の実行例

RDS 情報は、運用管理サイトの契約者参照画面より確認してください。

データベースのパスワードについては、開通通知書を確認してください。

■Accel-Mart Plus 運用者操作ガイド - 契約内容参照

https://aws.accel-mart.com/am_document/texts/system_operation/contract_information/contract_reference.html

 

・システムデータベースのデータをバックアップ

pg_dump -Fc -h %契約内容参照画面のRDS エンドポイント% -p %契約内容参照画面のポート番号% -U %契約内容参照画面のシステムデータベースを操作するユーザ名% %契約内容参照画面のシステムデータベース名% > %契約内容参照画面のシステムデータベース名%.dump

 

・テナントデータベースのデータをバックアップ

pg_dump -Fc -h %契約内容参照画面のRDS エンドポイント% -p %契約内容参照画面のポート番号% -U %契約内容参照画面のテナントデータベースを操作するユーザ名% %契約内容参照画面のテナントデータベース名% > %契約内容参照画面のテナントデータベース名%.dump

 

・システムデータベースのデータをリストア

pg_restore -c -h %契約内容参照画面のRDS エンドポイント% -p %契約内容参照画面のポート番号% -U %契約内容参照画面のシステムデータベースを操作するユーザ名% -d %契約内容参照画面のシステムデータベース名% %契約内容参照画面のシステムデータベース名%.dump

 

・テナントデータベースのデータをリストア

pg_restore -c -h %契約内容参照画面のRDS エンドポイント% -p %契約内容参照画面のポート番号% -U %契約内容参照画面のテナントデータベースを操作するユーザ名% -d %契約内容参照画面のテナントデータベース名% %契約内容参照画面のテナントデータベース名%.dump

※データベースのリストア時にエラーが発生することがあります。
 その際は、ご契約者様がエラーの内容を確認し、必要な対応を行ってください。

 

なお、以下エラーについては、問題の無いことを確認しているエラーのため、ご契約者様の対応は不要です。

pg_restore: error: could not execute query: ERROR: must be owner of extension pgaudit
Command was: DROP EXTENSION pgaudit;
pg_restore: error: could not execute query: ERROR: must be owner of extension pgaudit
Command was: COMMENT ON EXTENSION pgaudit IS 'provides auditing functionality';

 

【留意点】

以下、留意点等を列挙します。

1. 作業開始前に「オフラインバックアップ」を取得することを強く推奨します。

2. データベースのデータ移行方法の詳細は、データベースのマニュアルを参照してください。

・Accel-Mart Plus サービスサポート窓口では回答できません。

3. データベース接続時、および、ストレージサーバへの SFTP 接続時のユーザに関する認証情報は、運用管理サイトの契約者参照画面より確認してください。

■Accel-Mart Plus 運用者操作ガイド - 契約内容参照

https://aws.accel-mart.com/am_document/texts/system_operation/contract_information/contract_reference.html

・データベース接続時のパスワードについては、開通通知書を確認してください。

・ストレージサーバへの SFTP 接続時の秘密鍵は、開通通知書に添付されている *.pem ファイルを使用してください。

・Development プランの場合、ストレージサーバは AllInOne サーバと同一と考えてください。

4. Cassandra, Solr に関する移行については本 FAQ の記載範囲外です。

・Cassandra のデータ移行については別途有償対応が必要です。詳細は弊社担当営業に問い合わせてください。

・Solr については、データの移行は行わず、インデックスを再作成してください。

5. データ移行に関して、以下のドキュメントもあわせて参照してください。

■intra-mart Accel Platform セットアップガイド - バックアップ・リストア(復元)

https://document.intra-mart.jp/library/iap/public/setup/iap_setup_guide/texts/appendix/backup.html

■intra-mart support FAQ - 新規サーバへのシステム移行について

https://product.intra-mart.support/hc/ja/articles/16363194983833

6. データベースのメジャーバージョンにより、データ型等のサポートが終了している場合があります。

・移行元環境と移行先環境のデータベースのメジャーバージョンが異なる場合は、事前にデータベースのリリースノートをご契約者様が確認してください。

・変更点を確認し、必要な対応を行ってください。

・リリースノートの例

https://www.postgresql.jp/docs/15/release.html

https://www.postgresql.jp/docs/15/release-15.html

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