【この記事について】
この記事は、個社利用環境からのメール送信時にエラーが発生した場合に、maillog に出力されたエラーコードをもとに、原因の特定と対応方法を案内しています。
具体的には、受信側によるメールのブロック(dsn=5.7.x)、メールサイズ超過(dsn=5.3.4)など、各エラーに応じた内容を記載しています。
以下に続くフローチャートに沿って調査を進めてください。
【フローチャート】
【詳細手順】
■ [01-020]
エラーの詳細を確認するため、maillog を取得してください。
ログの取得方法につきましては、以下の関連 FAQ を確認してください。
・FAQ : ログファイルの取得方法を教えてください。
https://cloud.intra-mart.support/hc/ja/articles/16597104254873
■ [01-030]
取得した maillog より、エラーが発生した時刻の前後で記録されている DSN(Delivery Status Notification)コード、または、エラーメッセージを確認してください。
maillog の出力例 :
※ 実際の出力形式は、以下の例と異なる場合があります。
・ dsn=2.x.x の例(送信成功)
Jan 28 10:15:23 server postfix/smtp[12345]: ABC123: to=<user@example.com>, relay=mail.example.com[192.0.2.1]:25, dsn=2.0.0, status=sent (250 2.0.0 OK)
・ dsn=5.7.x の例(受信側によるブロック)
Jan 28 10:15:23 server postfix/smtp[12345]: ABC123: to=<user@example.com>, relay=mail.example.com[192.0.2.1]:25, dsn=5.7.1, status=bounced (550 5.7.1 Access denied)
・ dsn=5.3.4 の例(メールサイズ超過)
Jan 28 10:15:23 server postfix/smtp[12345]: ABC123: to=<user@example.com>, relay=mail.example.com[192.0.2.1]:25, dsn=5.3.4, status=bounced (552 5.3.4 Message size exceeded)
DSN コードとは、メール送信時にサーバが返す、メール配送結果の分類コードです。
上記の例では、「dsn=2.0.0」や「dsn=5.7.1」、「dsn=5.3.4」の部分が該当します。
■ [01-060]
個社利用環境からはメールが正常に送信されているため、受信側が使用しているメールクライアントやメールサービスで迷惑メールとして判別されている可能性があります。
迷惑メールフォルダに振り分けられていないか確認してください。
迷惑メールは、メールクライアントやメールサービスによって確認方法が異なります。
受信側で以下のような名称のフォルダを確認してください。
※迷惑メールフォルダ内のメールは一定期間後に自動削除される場合があります。
※自動削除設定の有無によっては、企業のメールサーバ側で自動削除されている可能性もあるため、必要に応じてシステム管理者に確認してください。
■ [01-090]
受信側のメールサービス(Outlook、Gmail など)、または、メールサーバ管理者に問い合わせ、
迷惑メール判定の理由を確認し、正常に受信できるよう対応を依頼してください。
解決しない場合は、Accel-Mart Plus サービスサポート窓口に連絡してください。
なお、障害調査に関する問い合わせの場合、問題の切り分けや、問い合わせに必要な情報の準備が必要です。
詳細については以下ドキュメントを参照してください。
■ Accel-Mart Plus お問い合わせガイド - 障害調査
https://aws.accel-mart.com/support_inquiry_guide/texts/inquiry_process/support_category_decision/failure_analysis.html
■ Accel-Mart Plus お問い合わせガイド - 問い合わせに必要な情報の準備
https://aws.accel-mart.com/support_inquiry_guide/texts/inquiry_process/support_category_decision/failure_analysis.html#prepare-failure-analysis-inquiry
加えて、以下の情報を提供してください。
1. メールの送信日時
2. 迷惑メール判定が発生する前後での設定変更の有無(設定ファイルやメールアドレスの変更など)
3. 送信元メールアドレス
4. 宛先メールアドレス
5. 発生状況(特定のユーザ1名のみ発生しているか、複数のユーザで発生しているか、など)
6. 迷惑メールと判定されたメール全体(メールヘッダを含む)
7. 受信側のメールサービス、または、メールサーバ管理者への問い合わせ内容とその結果
■ [01-110]
Accel-Mart Plus サービスサポート窓口に連絡してください。
なお、障害調査に関する問い合わせの場合、問題の切り分けや、問い合わせに必要な情報の準備が必要です。
詳細については以下ドキュメントを参照してください。
■ Accel-Mart Plus お問い合わせガイド - 障害調査
https://aws.accel-mart.com/support_inquiry_guide/texts/inquiry_process/support_category_decision/failure_analysis.html
■ Accel-Mart Plus お問い合わせガイド - 問い合わせに必要な情報の準備
https://aws.accel-mart.com/support_inquiry_guide/texts/inquiry_process/support_category_decision/failure_analysis.html#prepare-failure-analysis-inquiry
加えて、以下の情報を提供してください。
1. メールの送信日時
2. 送信エラー発生前後での設定変更の有無(設定ファイルやメールアドレスの変更など)
3. 送信元メールアドレス
4. 宛先メールアドレス
5. 発生状況(特定のユーザ1名のみ発生しているか、複数のユーザで発生しているか、など)
■ [01-120]
dsn=4.5.3 は、一度に送信できる宛先数の上限を超過していることを示しています。
maillog の出力例 :
Jan 28 10:15:23 server postfix/smtp[12345]: ABC123: to=<user@example.com>, relay=mail.example.com[192.0.2.1]:25, dsn=4.5.3, status=deferred (Too many recipients)
■ [01-130]
メールの宛先を分割し、再度メールを送信し正常に受信できるかを確認してください。
例えば、100人に送信する場合は、50人ずつ2回に分けて送信してください。
■ [01-140]
dsn=4.7.x は、受信側のセキュリティ、または、ポリシー上の理由などにより、一時的に拒否されていることを示しています。
maillog の出力例 :
Jan 28 10:15:23 server postfix/smtp[12345]: ABC123: to=<user@example.com>, relay=mail.example.com[192.0.2.1]:25, dsn=4.7.500, status=deferred (Server busy)
■ [01-150]
一時的なエラーのため、時間を置いて再度メールを送信し、正常に受信できるかを確認してください。
繰り返しエラーが発生する場合は、受信側のメールサーバ管理者に問い合わせてください。
■ [01-160]
dsn=5.1.x は、メールアドレスに関するエラーであり、送信元または宛先のメールアドレスに不備がある可能性を示しています。
当該エラーの主な原因としては、以下が考えられます。
1. メールアドレス(ユーザ)が存在しない
2. ドメインが存在しない
3. メールアドレスの書式が間違っている
maillog の出力例 :
Jan 28 10:15:23 server postfix/smtp[12345]: ABC123: to=<user@example.com>, relay=mail.example.com[192.0.2.1]:25, dsn=5.1.1, status=bounced (550 5.1.1 User unknown)
■ [01-170]
送信元メールアドレスや宛先メールアドレスに不備がないか確認してください。
よくある間違いとして、以下があります。
1. 存在しないユーザ名やドメイン
2. タイプミス(スペルミス)
3. 全角文字の混入
4. 余分なスペース
5. @マークの誤り
メールアドレスを修正後、再度メールを送信し正常に受信できるかを確認してください。
■ [01-180]
dsn=5.3.4 は、メールサイズが上限を超過していることを示しています。
maillog の出力例 :
Jan 28 10:15:23 server postfix/smtp[12345]: ABC123: to=<user@example.com>, relay=mail.example.com[192.0.2.1]:25, dsn=5.3.4, status=bounced (552 5.3.4 Message size exceeded)
■ [01-190]
Accel-Mart Plus の個社利用環境におけるメールサイズ上限は10MBのため、メールサイズを調整してください。
調整方法の例として、以下が挙げられます。
1. 添付ファイルを圧縮する
2. 複数のメールに分割する
メールサイズを調整後、再度メールを送信し正常に受信できるかを確認してください。
■ [01-200]
dsn=5.7.x は、受信側のメールサーバがメールをブロックしていることを示しています。
当該エラーの主な原因としては、以下が考えられます。
1. 送信メールがスパムフィルターの対象と判定された
2. 受信側のセキュリティポリシーに違反していると判定された
3. 受信側のメールサーバによって中継が拒否された
maillog の出力例 :
Jan 28 10:15:23 server postfix/smtp[12345]: ABC123: to=<user@example.com>, relay=mail.example.com[192.0.2.1]:25, dsn=5.7.1, status=bounced (550 5.7.1 Access denied)
■ [01-210]
メール信頼性対応が未実施の場合、個社利用環境から送信されるメールが迷惑メールに振り分けられる可能性があります。
メール信頼性対応の実施有無は、以下を参考に判断してください。
標準ドメイン(accel-mart.com)の場合 :
送信元メールアドレスが「no_reply@mail.xxx.accel-mart.com」に設定されていれば実施済みです。
設定が異なる場合は未実施と判断してください。
独自ドメイン(accel-mart.com以外)の場合 :
ご契約者様にて実施する必要があります。対応した覚えがない場合は未実施と判断してください。
メール信頼性対応の詳細につきましては、以下の関連 FAQ を確認してください。
・FAQ : メールの信頼性を上げるための対応方法を教えてください。
https://cloud.intra-mart.support/hc/ja/articles/21873022305305
■ [01-220]
受信側が使用しているメールサービス(Outlook、Gmail など)を確認し、適切な対応を行う必要があります。
maillog の「relay」項目に記載されているサーバ名、または、宛先アドレスのドメインからメールサービスを確認してください。
「relay」項目での確認方法については、以下の例を参照してください。
※以下は代表的な例です。実際のログでは表示内容が異なる場合があるため、例のように、サーバ名に含まれる outlook.com や google.com などの文字列からメールサービスを特定してください。
・ Outlook の場合
Jun 20 12:34:56 ap01-nnnnnn nnnnnn postfix/smtp[12345]: xxxxx: to=<xxxxxxx@example.com>, relay=example-com0e.mail.protection.outlook.com[yy.yy.yy.yy]:25 (...)上記のように、サーバ名に「outlook.com」が含まれている場合、メールサービスは Outlook です。
・ Gmail の場合
Jun 20 12:34:56 ap01-nnnnnnnnnnnn postfix/smtp[12345]: xxxxx: to=xxxxxxx@example.com, relay=aspmx.l.google.com[yy.yy.yy.yy]:25 (...)上記のように、サーバ名に「google.com」が含まれている場合、メールサービスは Gmail です。
・その他のメールサービスの場合
「relay」項目に記載されているサーバ名からメールサービスを特定してください。
■ [01-240]
Microsoft のリスト解除ポータルを使用して、ブロックされている送信者の一覧から、AP サーバのグローバル IP アドレスを解除してください。
詳細につきましては、以下の関連 FAQ を確認してください。
・メール送信に失敗します。mail ログに「dsn=5.7.x, status=bounced」が出力されています。迷惑メールとしても受信されません。解決方法を教えてください。
https://cloud.intra-mart.support/hc/ja/articles/34184297900569
■ [01-250]
Gmail 宛のメールがブロックされている場合、Google に問い合わせを行ってください。
詳細につきましては、以下の関連 FAQ を確認してください。
・メール送信に失敗します。mail ログに「dsn=5.7.x, status=bounced」が出力されています。迷惑メールとしても受信されません。解決方法を教えてください。
https://cloud.intra-mart.support/hc/ja/articles/34184297900569
■ [01-260]
受信側のメールサービス、または、メールサーバ管理者に問い合わせ、ブロックを解除するための対応を行ってください。
■ [01-270]
以下の 関連 FAQ を確認し、メール信頼性対応を実施してください。
・FAQ : メールの信頼性を上げるための対応方法を教えてください。
https://cloud.intra-mart.support/hc/ja/articles/21873022305305
メール信頼性対応の実施後、再度メールを送信し、正常に受信できるかを確認してください。
メールが受信できなかった場合は、引き続き [01-220] から調査を進めてください。
■ [01-280]
「connection timed out」のエラーメッセージは、受信側のメールサーバへの接続がタイムアウトしたことを示しています。
当該エラーの主な原因としては、以下が考えられます。
1. 受信側のメールサーバがダウンしている、または、高負荷状態になっている
2. ネットワークで接続障害や経路の問題が発生している
3. 受信側環境のファイアウォール設定により接続がブロックされている
maillog の出力例 :
Jan 28 10:15:23 server postfix/smtp[12345]: ABC123: to=<user@example.com>, relay=mail.example.com[192.0.2.1]:25, dsn=4.4.1, status=deferred (connect to mail.example.com[192.0.2.1]:25: Connection timed out)
■ [01-290]
時間を置いて再度メールを送信し、正常に受信できるかを確認してください。
繰り返しエラーが発生する場合は、受信側のメールサーバ管理者に問い合わせてください。
■ [01-300]
maillog にエラーが記録されていない場合、以下のログから関連する情報を確認してください。
送信エラーが発生した時刻の前後で、メール送信エラーに関連するキーワードで検索し、エラーメッセージの有無と内容を確認します。
1. システムログ(system.log)
2. exception ログ(exception*.log)
3. Resin JVM ログ(jvm-app-*.log)
なお、メール送信に失敗した場合、maillog にエラーが記録されていない場合でも、送信元メールアドレス宛にバウンスメールが届いていることがあります。
より正確な原因特定に役立てるために、バウンスメールの受信状況、および、その内容も確認してください。
詳細については、以下の関連 FAQ を確認してください。
メール送信失敗時のmaillog記録とバウンスメールの関係を教えてください。
https://cloud.intra-mart.support/hc/ja/articles/54410819105305
■ [01-310]
調査の結果、問題が解決しなかった場合は Accel-Mart Plus サービスサポート窓口に連絡してください。
なお、障害調査に関する問い合わせの場合、問題の切り分けや、問い合わせに必要な情報の準備が必要です。
詳細については以下ドキュメントを参照してください。
■ Accel-Mart Plus お問い合わせガイド - 障害調査
https://aws.accel-mart.com/support_inquiry_guide/texts/inquiry_process/support_category_decision/failure_analysis.html
■ Accel-Mart Plus お問い合わせガイド - 問い合わせに必要な情報の準備
https://aws.accel-mart.com/support_inquiry_guide/texts/inquiry_process/support_category_decision/failure_analysis.html#prepare-failure-analysis-inquiry
加えて、以下の情報を提供してください。
1. 送信エラーの発生日時
2. 関連ログで見つかったエラーメッセージ(ある場合)
3. エラーメッセージが記録されていたログファイル名
【補足説明】
本記事を確認しても問題が解決しない場合は、Accel-Mart Plus サービスサポート窓口に問い合わせてください。
詳しくは以下を参照してください。
■ Accel-Mart Plus お問い合わせガイド - お問い合わせのプロセス
https://aws.accel-mart.com/support_inquiry_guide/texts/inquiry_process/index.html
なお、障害調査に関する問い合わせの場合、問題の切り分けや、問い合わせに必要な情報の準備が必要です。
詳細については以下ドキュメントを参照してください。
■ Accel-Mart Plus お問い合わせガイド - 障害調査
https://aws.accel-mart.com/support_inquiry_guide/texts/inquiry_process/support_category_decision/failure_analysis.html
■ Accel-Mart Plus お問い合わせガイド - 問い合わせに必要な情報の準備
https://aws.accel-mart.com/support_inquiry_guide/texts/inquiry_process/support_category_decision/failure_analysis.html#prepare-failure-analysis-inquiry